スタンプラリーのキックオフイベント
今年の給茶スポットとお茶Barのスタンプラリーは、母の日にあわせて5月10日からスタートします。「これだけペットボトルが当たり前になった世の中で、今更誰が水筒を使うの?」という雰囲気の中でスタートしてから9年。230店舗前後から店舗数は足踏み状態ではありますが、スタンプラリーへの参加者の数は毎年右肩上がりです。
今年のキックオフイベントは、外国人に給茶スポット体験をしていただくことになりました。日本への海外旅行客の数が1,000万人を超え、東京オリンピックが決まり、和食が文化遺産になり、という状況の中で、いかに外国人に日本茶を飲んでもらうか、そして売るか、というのは、大きなテーマだと思います。
海外旅行客に伝えるツール
全国津々浦々のお茶屋さんから、「海外のお客さまが店に来たんだけど、英語がしゃべれなくて困った!」「海外のお客さまが店頭に来てもきっかけが上手に作れない」というお声をいただきます。
当社がお手伝いできることは何かな、と模索して、今まであった4か国語の煎茶の淹れ方しおりに加えて、11か国語で飲み方がわかるQRコードを作りました。日本語・英語・韓国語・広東語・北京語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・タイ語・ヘブライ語。お好みの言語を選んでいただくと、茶種(玉露・煎茶・深蒸し茶・玄米茶・抹茶入り玄米茶・焙じ茶・抹茶)の説明と簡単な淹れ方に飛びます。このQRコードをパッケージに印刷してはどうかな、と考えました。
お茶屋さんにご意見をうかがうと、「パッケージだけでは来店や購入のきっかけとして弱いのでポスターやポップのようなアイコンが必要」とか「必要な方にだけ貼れるようにシールを販売するのがいい」とか「刷込サービス版だと使いやすい」とか「いっそTシャツを作ったら(笑)」とか「店内でタブレットで操作できるようにしたい」とか「英語と日本語表記の煎茶の淹れ方と大きくQRコードが入ったしおりを既製品で作ったら?」とか、たくさんのご意見ご要望をいただきました。
共通しているのは「これから、こういうツールが必要ですね」というお言葉。耳を傾けながら、商品化していきたいと思います。
日本茶はおもてなし文化
消費者座談会では、「外国へのお土産に日本茶」とか「外国からのお客様に日本茶土産」という話が出ることがあります。お仕事の関係だったり、子どもさんが外国でホームステイをしたり、またはご自宅に外国人留学生を招待したり、様々な場面で「日本茶はおもてなしの文化を伝えられるアイテム」として評価をされているんだな、と気づかされます。そして、「海外で評価されると改めてその価値に気づく」ということも、日本人にはよくあること。
外国人に伝わるように伝えることは、ペットボトルが当たり前の日本人の若い世代に応用できると信じて、ここを掘り下げていきたいと思っています。