「飲み比べ」でテンションを上げる!!
5月に11回開催した消費者の座談会、東京で5回、福岡、京都、静岡各2回と、すべて終了いたしました。一回一回の座談会では「点」だったことが、11回終了すると繋がってストーリーとして立ち上がってくる。今回は特にワインボトルタイプのガラス茶器・フィルターインボトルの飲み比べをすることで、「夏の勝ちパターン!」が見えた気がします!
まず、フィルターインボトル、好評です。東京の若い世代の一部は「茶葉がマリモみたい」「ティーバッグじゃないと茶殻が面倒」と言いますが、それは案外少数。「えーっ、これイイ!! 今すぐ欲しい!!」と言う多数派は、「茶葉が見えるのが楽しい」と言います。深蒸しではないお茶が水にほどける様子は、「水中花みたい」と好評で、山のお茶の可能性も感じました。
座談会では、煎茶、焙じ茶、和紅茶の3種類の試飲をしてイチオシのお茶に投票をしていただいたのですが、どこでも煎茶3人、焙じ茶2人、和紅茶1人というパターン。最後までどれに投票するか迷われて「焙じ茶、上品な味で癒される―!」「和紅茶、はじめて飲んだ。華やかな香りでびっくり」「ほんのり甘いけど、お砂糖入っていないんですよね?」と感想を言い合います。「飲み比べ」はテンションをぐんぐん上げますね!
店頭試飲で投票!?
このフィルターインボトルを使って、店頭で夏の試飲を飲み比べでされてはどうでしょう?とても手軽だし、見た目もインパクトがあるので、可能性が広がるのではないでしょうか?
最後に投票をしていただくのもアリですね。投票するとなると、かなり真剣にお茶を味わいますから、お茶のおいしさを伝える手段としては有効かもしれません。
「お水で入れたら、茶葉の色は変色しないか?」「どんどん苦くならないか?」「栄養はどうか?」「二煎目も出るのか?」驚くほど質問は出ます。全茶連情報に出ていた物部真奈美先生の研究記事と自分の体験を参考にお伝えするのですが、このような疑問が氷解するツールやトークを準備していくのがポイントです!
飲食店に勤めたり経営されている方は、口々に「これならメニューにしてお金取れそう」とおっしゃっていました。ノンアルコール女子会というのは結構存在するようで、そういう時にウーロン茶やジュースとはちがう、女子力の高い知的な飲み物としての日本茶の可能性を感じました。
3,000円のお茶ギフトに。
そしてギフト。「茶葉とセットでプレゼントにしたい」という声が、どんどん出るのですが、その際にも「一種類の煎茶じゃなくて焙じ茶や和紅茶が入っていたら楽しいよね!」「産地別はどうかな、旅行気分が味わえる!」と、飲み比べという体験を、フィルターインボトルと一緒にプレゼントしたい感じです。ボトルを入れて、横に10グラムのお茶を5つセットして、水で出すしおりをつけて、飲み切りのお茶がなくなったら10グラム量れる計量スプーンをつけて…ズバリ3,000円なら買う!と皆さん口を揃えます。
「母の日にも、これがあったら贈りたかった!」「このボトルって、何本あってもいいから贈りやすい。もし持っていて重なっても、人が来た時にいろんなお茶を並べて飲み比べして楽しむことが出来るし!」「出産祝いはいつも赤ちゃんのモノばかり。水分補給が必要な授乳中のママにお祝いとして贈りたい!」
ほんと「日本茶の夏の勝ちパターン」見えて来ましたでしょ?(笑)ぜひ単品の価格訴求ではなく、日本茶の飲み比べの楽しみを価値訴求していくことに力を入れて、この夏、リーフの日本茶、Ⅴ字回復のきっかけをつかみましょう!