いとしの「お茶淹れごっこ」。

▼びっくり手順の目白押し?!

今年6月のグルインでは 、新しい試みとして「お茶淹れごっこ」をしました。実際にお湯は使わずに、茶器を手に取っていただきながら(やかんやポットは絵を描いたボードですが)、お茶を淹れる真似をするというもの。茶缶を使う?袋から直接? 茶缶のフタで計るの?茶さじを使うの? 湯冷ましはするの? 等々、色々な場面を想定して臨みましたが、予想を裏切る展開も多々ありました。びっくり体験のお披露目です。
※1ポピュラーな常滑焼。これをこれを使いつつ「うちのはこんなの」とお話してもらいました。
※2取っ手のついている常滑焼


▼湯冷まし派は1割に満たない

湯冷ましというお道具を用いる人は、61名中たった1名。湯のみに一度お湯を入れる人が4名。中には「急須に直接お湯だけ入れておいて、冷めた頃に茶葉を放り込む」というスゴイ湯冷まし派もいてびっくり! 「ポットややかんから直接」という人が圧倒的に多かったです。静岡は「新茶の時は湯冷ましするけど、普段は‥。」と言い訳(笑)をしつつ、やかんから直接派が大多数。でも全員が急須を使っている静岡は、やっぱり「さすが産地!」という感じ。東京では耐熱ガラス製のコーヒーサーバー、名古屋ではお茶パックに入れた茶葉をやかんに放り込んで1日かけて飲むという人が50代以上のグループでは半数以上いるし、福岡では茶漉しで淹れる(粉茶ではなく煎茶を)という人が複数存在しました。共通しているのは、「急須の扱いが面倒」という意見。特に「ノズルの部分がドロドロになっているのを想像すると、茶漉しで淹れる方が清潔。」と話した福岡の30代の女性が印象的でした。
一煎目を捨てる!以前から「残留農薬が怖いから一煎目を捨てる。」という意見はチラホラ聞いていたのですが、実際にポットのお湯を急須の中の茶葉にざっとかけてからお湯を捨てる仕草をされると、衝撃を受けてしまいました。一煎目を捨てる理由は様々で、「茶葉のまわりに付いたゴミを流す」「農薬を流す」「良いお茶は二煎目から、と教えてもらった」等々。「この淹れ方が正しい!」と堂々としていてビックリでした。当り前と思わずに、「一煎目は捨てないで!おいしさが詰まっています。」というようなご案内も必要なのかも知れません。

–>

茶缶を常備。
東京も名古屋も福岡も、茶さじを使う人が半数以上いて、茶缶の中に茶さじも一緒に入れて保管しているのですが、静岡では茶さじを使う人が皆無でした! 私達の想像を裏切ったのは、茶缶の使用率の高さ。「袋から直接急須へ」という人はごく少数で、大多数が茶缶を使用しています。静岡では200g缶か300g缶が主流で、その他の地域では100gから150g缶という小ぶりな缶が好まれています。