誰をイメージして売るのか?

座談会の旅、終わりました!

「2010年グルイン(グループインタビューの略)の旅」、終わりました。
今年のグルイン・東京では、世代よりも家族構成別で4回に分けました。「独身」「0-15歳のお子さんがいる方」「お子さんが既に独立された方」「結婚していてお子さんがいない方」の4グループ。東京以外の静岡・福岡・神戸では、世代別の座談会を開催しました。
現在、座談会のモニターさんには、2時間5,000円の謝礼を差し上げています。不景気だからでしょうか、WEBで募集をかけるとあっという間に集まります。そこで今回は家族構成別に募集をかけてみました。面白かったのは、家族構成、仕事の有無、年齢、住んでいる場所によって、それぞれ小さな共通点があることでした。
家族構成によるちがい

たとえば洋服。同じ40代でも、0-15歳のお子さんがいるグループは、ペラペラのチュニックにレギンスみたいに「流行と添い寝」という感じだけど、結婚していてお子さんがいないグループは、ベーシックだけど素材で勝負みたいなものを着ている。お金の余裕と、若い世代からの情報量のちがいなのかな、と予測できます。
今回、プチギフトに使えるようなパッケージの試作品をお見せして意見を聞いたのですが、両グループとも「いいわー。こういうのって今までなかったし」という反応なのに、空気は微妙にちがう。お子さんいないグループは、「上質な茶葉」「量は少ない方が高級なことが伝わる」「江戸の粋、という感じで、見えない裏側にもこだわっている感じが欲しい」という発言。お子さんのいるグループは「三角ティーバッグが入っていたら飲み比べができる」「かわいい色がいい」「○○なら買いやすい」という発言。どちらが売りたい人達なのか、きちんとイメージしないと、どちらにも受けないパッケージが仕上がると気を引き締めました。

仕事の有無とマイボトルの関係

専業主婦は、マイボトルを持っているけれど毎日は使っていない人が多い一方で、オフィスで働いている人は、圧倒的に使っています。「毎日マイボトルを使う人?」という質問に、会社員はだだっと手を挙げる。そして半分くらいは、会社の行き帰りに持たずに、会社で常備という使い方。会社に着いたら給湯室でマイボトルに中身を入れて、お昼に入れて、3時にも入れて、退社時には洗って自分の机の上に置いて(乾かして?)帰宅するというパターンが多い。マイボトルを2本持っている、というツワモノもいます。
マイボトルがマグカップより良いところは、保温保冷の機能と、倒してもこぼれないという点、そして量がたっぷり入ることと発言されますが、中に入れるのはコーヒー・紅茶がほとんどです。オフィスの給湯室は込み合うし、仕事中なのであまり時間をかけられません。ストレスを感じず、スマートにマイボトルに淹れられるという観点からの緑茶の商品開発や、給茶スポットのオフィスユーザーの取り込みなど、チャンスが隠れていると感じました。