日本茶、ピンチ!?
総務省の統計資料 平成30年度版では、一世帯当たりの「茶」の購入金額は、過去最高金額に近い13,253円と「茶」全体では昨年よりも401円伸びたものの、内訳をみると茶飲料(ペットボトルのお茶)が541円伸びて緑茶は224円減少していました。嗚呼。。悲しいです。。。ここ2年は4,100円台をキープしていたので、夏の水出し茶効果で下げ止まった!?と信じていたのに、、、、、、残念な結果となりました。
消費者の座談会をやっていて感じることは、日本茶はいろんな飲み物の中の一つに過ぎない、という事実です。そして、ペットボトルのお茶が主流で育ってきているので、急須で淹れたお茶の味を知らない人は増えています。知らないものは、好きになれないということです。
急須派はおいしさでティーバッグを選ぶ
今回は、お茶菓子と温度帯のちがうお茶のマリアージュ、という視点で、消費者の座談会を組み立てました。そして、どのお茶菓子にどの煎茶が合うかを自由に試してもらった後に「実は、今のお茶、ティーバッグだったんです」という流れで種明かし。使用したティーバッグは、ソイロンの三角型、お茶屋さんで購入した「さえみどり」というティーバッグでした。
この手順でやると、ふだん急須で飲んだことがある方は「えーっ」、と美味しさに驚きます。「こんなに美味しいティーバッグがあるなんてスゴイ!」と会話が弾みます。「これなら急須を持っていない人にプレゼントしても大丈夫ですね」と買いたくなります。
ペットボトル派はかわいさでティーバッグを選ぶ
逆に急須を持っていない人のリアクションは薄いのです。もともと、「急須で淹れたお茶はおいしい」という先入観もなく、基準もないので、「ふーん」という感じ。おいしいことが買う理由にならない、というか、おいしいという確信を持ってくれないのですよ。
この場合、購入の決め手はパッケージです。カワイイか、センスがあるか、「簡便なものがカワイくてセンスある」ことが、外せないポイントです。