お茶でD.I.Y?? いいえ、B.I.Ý

空回りのお茶解説

日本茶の製造工程の話をどう伝えたらよいか、はずっと放置していた課題でした。
「茶葉って(ほうれん草みたいな葉物に比べてダントツに)高い」と言われることは、消費者座談会で何度か経験していて、そのたびに「こんなに手間がかかっているのよ」と資料を見せて力説するのですが、まったく盛り上がらないのです。正しく伝えようとすればするほど空回り。

「蒸し」と「火入れ」以外は語らない

先日取材に伺ったKADODE OOIGAWAさん( https://kadode-ooigawa.jp/ )では、シンブルに二軸。
蒸し (長いか短いか)
火入れ (強いか弱いか)
なるほどー。その2軸の強弱で16種類のお茶をティーバッグで提供しています。
そして!!!! そのティーバッグを自分で淹れるコーナーがあるのです。

煎茶ティーバッグの美味しい淹れ方

温度と浸出時間をきちんと計って、ティーバッグを自分で美味しく抽出する。
これ、B.Ⅰ.Ý(Brew Ⅰt Yourself)と言うそうですが、ティーバッグの美味しい淹れ方を体験してもらうことで、きっと暮らしの中に取り入れる確率がぐんと高まるのだろうな、と思いました。
茶葉と急須を定番とすれば、ティーバッグは「簡単便利」かもしれませんが、いつもペットボトルを飲んでいる人から見れば、ティーバッグは「ヒトテマ」。であれば、その「ヒトテマ」に「美味しくする」という意味を与えているのだなあ、と感嘆しました。