お茶のネーミング。

売り手の理屈が全面に。 ドリンクのネーミングについて、グルインでこんな意見がありました。「コーヒーは感覚的で、ネーミングだけ聞いてもどんな飲み物だかわからないけどインパクトがある。お茶は逆に似たようなのばっかりですよね!」 確かに缶コーヒーのネーミングを思い浮かべると「FIRE」とか「BOSS」とか‥。「○○コーヒー」というようなネーミングは思い浮かびません。一方茶系は「生茶」「まろ茶」「旨茶」「十六茶」「爽健美茶」という感じ。お約束のように「茶」という文字がついています。お茶の場合、売り手が「これはこういうお茶なんだ!」と消費者に訴えたいこと、つまり売り手の論理が全面に押し出されていると言えるかもしれません。

イメージで勝負?!

コーヒーは、もっとイメージだけで勝負している感じ。最初は勇気がいりますが、認知されてしまえばブランドとして確立するネーミングです。コーヒーだけでなく、「DA・KA・RA」とか「QOO」とかも同類ですね。 消費者イワク「まあ、お茶は保守的な飲み物だから、冒険できないくらいで丁度いいのかも? 突拍子もないネーミングだったらちょっと引いてしまうかもしれない。」ということですが‥。

心の琴線に響く。
以前茶事記で取材にうかがったお茶屋さんでは「しあわせ」というネーミングのお茶がありました。お客様が「しあわせくださいな。」とお店で言っているのを聞いて、心が和んだことを思い出します。他にも「とっておき」とか「おすそわけ」とか「ありがとう」とか‥。商標登録の絡みを考えると、安易に使うとリスクがあるけれど(ちなみに前述のネーミングは特許庁のHPを見ると、既に登録されているようです。)何か心の琴線に響くネーミングを見つけられたら、と思います。