プレゼントとの相性
「去年がピークだと思っていたのに、今年も伸びました!」と、フィルターインボトルについてお話される茶専門店さんが結構いらっしゃいます。それもそのはず。今年の消費者座談会で、フィルターインボトルを持っている人は60人中1人。「見たことある」「気になってはいたけど(どう使うのかよくわからなくて)(どこで売っているのかわからなくて)」という人が10人。後の49人は座談会で初めて見て触って「すっごーい!」などと感動してくれるのです。そして、出産後3年以内のママは「プレゼントして欲しい!」「もらったら超うれしい!」と言います。買うにはちょっと贅沢品なのかな、という感じ。
「今年、伸びました!」という茶専門店さんのお話の中でも、「昨年恐る恐る一本購入した方がプレゼントに複数買いした」とか「プレゼントでもらった方がもう一本と買いに来る」というご報告が多くあるので、ギフトとの相性はすごく良いのだと思います。単品で売るだけではなく、ギフトとしてどう使ってもらえるかを深掘りしてみると、茶専門店としての強みが活きるのかも、と思います。
イベントから一気通貫
先日、老舗の茶専門店さんの店頭で、「さすがプロ!」と唸るフィルターインボトルの売り場を体験しました。今年の夏の初めに、「水出し茶総選挙」をされたそうです。結果は、1位は100g1,500円の煎茶、2位は茎の焙じ茶、3位が和紅茶でした。それらを常時店頭で「総選挙ベスト3の飲み比べ」として、ワインクーラーに入れたフィルターインボトルから自由にテイスティングができるようにしています。3つのお茶の説明書きには、総選挙の時に消費者の方が実際に発したコメントが書いてあります。「総選挙をやって、消費者の方が感動されるのを目の前で見て、販売する私たちが感動しました。感動を連鎖させたいという想いで文章を書きました」と店長さんがおっしゃっていました。「お湯で飲むのとまったく違う味」「焙じ茶が水出しできるのにびっくり」というコメントに飲み比べてみたい気分が高まります。
そして、上位5位までのお茶を一回分ずつのパックにした5個パック1,500円のギフトと、フィルターインボトルと上位5位の一回パックを「手づくり冷茶のプレゼント箱」に入れたギフトを同じ売り場に配して、パーソナルギフトにしっかりと誘導されているのです。
イベントは、その時限りの盛り上がりを創出して終わり、というパターンが多いのかと思っていたら、さすが販売のプロは、イベントから日常飲み、そしてギフトへと、一気通貫でつなげているのでした。
パーソナルで煎茶原液?!
だんだん寒くなっていく季節に、「温かいお茶をフィルターインボトルで淹れるオススメレシピはないですか?」という質問を受けます。消費者の座談会では「ペットボトルをチン!」している方が、当たり前な顔で「カップに入れてチンすればいいですよね」とおっしゃいます。その方法でも「免疫力アップ」は変わらないのは売りですよね。あるお茶屋さんでは、敢えてパーソナルサイズに濃い煎茶原液を作り置きして、ポットのお湯で希釈するというやり方を推奨しているそうです。実験してみましたら、ちょうど飲み頃の温度に出来るので、この方法の方が扱いやすかったです。大人数のお茶を淹れるときにもとても便利でした。まっ、温かいお茶は、急須で淹れるのがハシモトは一番好きですけどね!