まるで正反対?!

緑茶を飲む分量によって受け取り方がちがう? 
今回は、同じ商品やパッケージを見せた時に、消費者モニターの反応がまったく対照的な例の中から、 エリアや年代ではなく、「お茶を飲む量」によってくっきり分かれるという反応についてお話をしたいと思います。

▼真空・減圧に対する感じ方


「ぎゅっと詰まっている感じが、新鮮さをそのまま閉じ込めたみたいで好き!」「価格の割においしいお茶は、銀色の無地の袋にカチカチに入っている。」等の発言が出るのは、みごとにヘビーユーザーに集中します。逆に、あまり緑茶を飲まない人は、「コチコチに固いのは、なんとなくおいしくなさそう。」「密封された時には新鮮そのままパックという感じだけど、封を開けた途端にどんどん風味が落ちそうなイメージ。」というマイナス発言です。特に開封してから、1か月以上かかって1袋を飲みきるような方は、「最後には思い切り劣化していそう。」と心配していました。
ヘビーユーザーはチャックを嫌う。
「だいたいゴマやフリカケじゃないんだから!」「お茶葉を缶のフタで計るときに、分量を加減できるけど、チャックだとザーッと入ったりして、おいしく淹れられない感じ。」「パッケージにお金をかけるよりも、中身第一!」等、チャック袋に否定的なのは、ヘビーユーザーが圧倒的。一方、あまり緑茶を飲まない人は、茶缶を持っていない人も多く、「輪ゴムで袋を止める手間が省ける。」という肯定派が多く、缶を持っていても、「いつものお茶が残っていても、試しに封を開けられるのがいい。新茶とか個性のあるお茶は、チャックがうれしい。」という流れです。
粉末茶はどっち?
意外なのが、粉末茶に肯定的なのはヘビーユーザーが圧倒的に多いということ。「外出先でも便利。」「ヨーグルトにかける。」「カテキンまるごとで健康によさそう。」等の意見が相次ぎます。一方「インスタントはコーヒーだけで充分」「そこまでして日本茶を飲みたいとは思わない。」「日本茶への冒涜」とキビシイのは、コーヒー・紅茶・中国茶と色々飲んでいて、日本茶も多様な飲み物の一つという人に多い発言です。但し、両派とも「その粉末、すっと溶けます?」「ダマになったりしない?」という質問は共通でした。