冷たいお茶を冬の宅飲みで愉しむ
今年6月に開催したお茶の座談会では、フィルターインボトルを常用している人は60人中3人(昨年は1名だったので3名?!)でした。全体の5%ということです。そして、このうち1名は贈り物としてもらったけど、どう使うかわからず放置していたとのこと。座談会で使い方を知って「帰ったらすぐに使ってみます!」と興奮されていました。
見たことある、知ってるという人は10名。けれど、何に使うものなのか、どこに茶葉を入れるのか、そもそも水でお茶が浸出できるのか半信半疑などなど、まだまだ認知度は低く、実際に飲んでみて触ってみて、ぐぐっと欲しくなる気持ちが上がります。冷たいお茶を飲む期間は伸びていて、宅飲み、家飲み、という自宅での飲み会というシーンでも使えると盛り上がるのです。つまり、まだまだノビシロがあるということです。
パーツの販売で差別化する
秋冬内覧会では、実際にお茶屋さんにどんな風に販売しているか、お話を伺いました。1つの潮流として感じたのは、「フィルターインボトルはブームではない。もはや定番である」というスタンスです。
今回、フィルターインボトルのガラス部分だけを別売り出来るようになったのですが、あるお茶屋さんは「うちのお店はフィルターの部分を○○円で別売りしているの。漂白すればキレイになるけど、漂白が嫌いなお客様もいるので、『いつまでもキレイにつかいましょう』と訴求してる。パーツを別売りすると、長く使えるからと購入するきっかけになるんです。ガラス部分を訴求できたら、割れても安心と言えるから嬉しい!」とのこと。なるほど、そういう風に量販店とはちがう特色を出すやり方もあるんだ、と勉強になりました。
フィルターインボトルで温かいお茶を淹れる
深蒸し茶用として開発した別売りのストレーナー。「急須を持っていない若い子が、フィルターインボトルは耐熱性ガラスだから温かいお茶もイケますかって質問してくるんですよ。
そういう時には、可能だけど茶葉をお湯に浸しっぱなしはお勧めしない、だって苦くなっちゃいますよって説明をして、このストレーナーを紹介します。その場で購入する子は少ないけど、急須がない子が温かいお茶を飲むきっかけづくりだと思ってます」というお話も聞きました。
「日常茶飯のお茶はフィルターインボトルで淹れる。ハレの日の、ここ一番のお茶は急須で淹れる」という風に消費者を育てていくというのも、できるかもしれませんね。