三角ティーバッグの日本茶
「日本茶のティーバッグで、三角の茶葉が開くタイプはあるのですか?」先日、有名なクリエイターさんとの会話で絶句!!しました。「あるんです!!!!!」
茶業界では当たり前に思っていても、消費者には知られていない。伝えたつもりで、伝わっていない。伝わっていないのでは、存在しないのと同じです。残念です。ここ、すごくノビシロのある市場だと思います。
本格的な日本茶ティーバッグ
消費者座談会で、クオリティの高い三角ティーバッグの飲み比べをした後に、急須派の人は「ティーバッグなのに結構イケテル」と評価し、ペットボトル派の人は「本格的」と評価します。なので、固定客ではない消費者さんに三角ティーバッグをオススメする時には、「便利」という視点ではなく、クオリティを訴求することが大切です。
日本茶のティーバッグはビジネスホテルの備品などで知っているが、クオリティの高いティーバッグがあることが伝わっていないのですから! そして、三角ティーバッグのクオリティの高いものは、はっきり言って安くはない。スーパーの麦茶のような価格で販売されてはいません。でも!!!!きちんと癒しの時間を運んできてくれる。「便利」という視点で伝えようとしたら、麦茶価格と同じ土俵で戦うことを自ら選んだということになります。
専門性を感じるティーバッグのラインナップ
そして伝え方。
あるお茶屋さんでは、テイクアウトメニューはティーバッグ。ティーバッグを入れるだけのテイクアウトで手間もなく、有料試飲の側面もあり物販にもつながりやすいそうです。
先日オープンした日本茶をテーマにしたホテルでは、ウエルカムドリンクは急須と茶葉で淹れてくださいますが、部屋は網のない急須と三角ティーバッグ。ティーバッグのラインナップは10種類。「狭山火入れ」「江戸番茶」「八女水出し玉露」など専門性を感じさせます。
急須の方がおいしい? 正統? もちろんそうですが…ペットボトル派に一歩急須に近づいてもらうアイテムという考え方で、クオリティの高い日本茶ティーバッグを伝えていけたらと思うのです。