「とぐ」はすでに死語?!
2015年の座談会の旅、終わりました。「日本茶にお金を出してくれるんじゃないか?」という仮説のもとに3年目、「出産3年以内」「孫生まれて3年以内」のグループと、「独身女性」「既婚で働く女性」で66人、いろんな話を聞いてきました。
今回初めて、日本茶だけでなく、日本食である「米」をどこでどんな風に購入しているか、という質問を全世代に入れてみました。お米は、ハシモトの想定イメージよりも購入しています。レンジでチンするご飯ばかりなのかと思っていましたが、それは備蓄用や緊急用ということで、一日一回2合、残れば冷凍。でもほぼ毎日炊いていました。
2キロ、3キロ、5キロ。一か月に食べ切れる分量を目安に購入しています。どんなロットで購入していても「重いので通販あるいは生協」という人が圧倒的です。
購入する時のポイント、何が一番多かったと思いますか?「有機栽培」「産地ブランド」「価格」「年間契約」などなど色々ありましたが、特に若い方に多いのは「無洗米」であることでした。「洗うのイヤ」「洗い方わからない」など、もはや「とぐ」という言葉は死語なのか?!という展開です。でもそういう子たちに、無洗米という選択肢を当たり前に差し出すことで、お米は生き残りをかけているのだなあ、とも感じました。
ワクワクする2合ギフト
そして、お米の話をすると、内祝いギフトの話が必ずと言っていいくらい出ます。一つは赤ちゃんの体重と同じ重さのお米を贈る「だっこ米」。もう一つは2合ずつ、10種類くらいの銘柄の入ったお米の詰め合わせギフトです。
特に「2合ギフト」については高評価。今食べているお米が食べ終わるのを待たずにワクワクしながら炊くのだそうです。北海道ゆめぴりか、とか、ネーミングがカワイイのも食べてみたくなる要素の一つ。
そもそも、お米は誰でも好き嫌いがないベーシックな食品だから無難。日持ちがする堅実な食品ですが、ギフトにするにはワクワクが足りなかった。そこを2合の食べ切りサイズで「無洗米」とすることで、誰にでも躊躇なく贈れるようになった。普段食べているモノはソコソコなので、こだわりグレードを試してみたいキモチが満たされる。日本茶のギフトも、量を少なくして上質なモノを贈ることに、ワクワク感を加えればイケルのではないか、と感じました。
軽い日本茶だからできること
お米ギフトのデメリットとして、重いので持参するギフトにはならない。その点は日本茶に勝ち目がある。と励ましてくれた女性もいたのですが、その時にすかさず「無洗米なら贈る相手を選ばないように、ティーバッグなら相手に急須があるかどうか考えなくて大丈夫。無洗米派の私は、洗わなくちゃいけないお米をもらってもあまり嬉しくないので、日本茶もティーバッグでないと差し上げる相手が狭くなる」と喝破され、「ティーバッグと無洗米は同じポジションにいるんだ!」と心に刻んだのでした。