日本茶人気 逆輸入大作戦!

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日本から持ち帰りたい一番スゴイもの。
8月中旬に発送させていただいた「新商品/秋冬カタログ」、ご覧いただけましたか?
今回の目玉の一つは、「外国人旅行客に日本茶をお土産にしていただく!」です。先日テレビで訪日外国人旅行客が「日本から持ち帰りたいと思うスゴイもの」ランキングで、緑茶が堂々の一位でした。
今年の消費者座談会の旅も、東京では外資系企業で働いている方や海外経験が豊富な方の声を集めてきたのですが、これまで「ホームステイで交換留学生を受け入れたんだけど、海外の人は日本茶キライでしたよ」「苦くてダメ」という意見を多く聞いてきた私たちにとって、「日本茶イケル!」と「目からウロコ」のお話が満載でした。
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国別で好みはちがう!?
一番ショーゲキだったのは、国によって好きな日本茶が全くちがうということ。もちろん、座談会に出席された方の個人的な体験談に基づいた感覚ですから、統計資料とは差異があるかもしれないのですが。。。。
たとえば、アメリカ人は「グリーンティー」。お砂糖が入った、静岡では「うす茶糖」という名前で販売されている甘い抹茶ですね。まずは「甘い」のが好き。そしてインスタントコーヒーの感覚で簡単にいれられること。でも色がグリーンだから健康的。そんな雑駁な感じで人気がある、とお話されていた方が複数いました。
アメリカ人の中でも、知的で健康志向の方にはストレートのドリップの煎茶が人気上昇中。それから、ストレートの粉末茶やインスタントティーは、回転寿司を食べた後に「この日本茶をお土産にしたい」と所望されるとか。
フランス、ドイツなどヨーロッパのワインの文化がある国では、煎茶、それもリーフが好まれるとのこと。産地、品種、農園、時期によって、品質やグレードがちがうということが、ワインを楽しむ方たちには響く、という発言が印象的でした。日本の文化に尊敬の念を抱いている人は、急須や茶器にも興味を示すが、カラーの鉄瓶や、陶器でもどこかスタイリッシュなデザインが売れるポイントとか。
中国人のお土産は価格が二極化しているとのこと。目上の「先生」と呼ぶような方に差し上げるのは、2万円くらいの予算で、大きくゴージャスであることがポイント。磁器の急須で持ち手がツルになっているタイプを詰め合わせると、テンションが上がるのだとか・・・。玉露は、最高級であることが伝わるので選ばれるそうです。安い方は、「日本に行ってきたよ」と周囲の親せきや友人知人に配るので、価格重視。10個20個とまとめ買いされるそうです。
他にも、玄米茶はコーン茶に似ているので韓国人が好むとか、焙じ茶は、香りがわかりやすいので、アジア圏で人気、という話もありました
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日本人が日本茶を見直すきっかけ。
共通していたのは、座談会の参加者が、「フランス人が、日本茶のようなグリーンの飲み物は世界中探してもないと言っていた」「日本茶は飲む野菜だから日本人は長寿なのねと褒められた」という経験から、日本茶を見直していることです。「だから急須で淹れられるようにならなきゃ」という領域までは中々いきませんが、「ミルで挽いてガンガン飲むようになった」「水出しで常備するようになった」という発言が聞かれました。海外からの高い評価を逆輸入するために、仕掛けていくことができそうですね!!まずは、「日本茶はお土産に人気であるということ」を伝え、次に「この国ではこういうお茶が人気です」と情報を絞っていくことで、日本人が海外の方に向けて購入するきっかけも作れそうです。
「日本茶いかがですか?」というオープンクエスチョンで終わらない、購入していただくためのストーリー、一緒に考えていけたらと思います。「日本茶の淹れ方」ホームページへのリンクやプリントアウトで活用していただく場合には、「多言語プロジェクト応援団(月額300円)」に入会をお願いしています。
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