ティーバッグは三重苦。
12月に日本茶ティーバッグに特化した座談会をやりました。「日本茶ティーバッグのイメージは?」という質問に対して、評価が真っ二つに分かれたのが驚きでした。「ティーバッグの日本茶はマズイので買わないし飲まない」という否定派が3名。「日本茶はティーバッグでしか飲まない」という肯定派が3名です。
否定派は、日常的に急須を使っている方が2名。コーヒー派で日本茶は普段飲まない方が1名。否定派の日本茶ティーバッグのイメージは「色がない・香りがない・味がないの三重苦」「中にお茶葉ではなく粉が入っている」「ビジネスホテルの備品のイメージ」「白湯よりマズイ」「自分で飲むのも嫌だが、人に差し上げるなど論外」という手厳しさです。
一方肯定派は「急須がなくても飲める」「会社や旅先でも飲める」「ゴミ捨てが簡単でキッチンシンクが汚れない」「失敗しない」というイメージでした。特に大発見だったのが「失敗しない」という点。お茶の分量が計量済であること、お湯の温度などの微妙な要素に左右されない商品設計になっていることを挙げられ、「お茶葉で淹れるよりも間違いなくおいしく淹れられる」と力説されました。
急須のフリでティーバッグを味わう。
3対3に分かれて膠着状態になった時に、何気なくティーバッグでお茶をふるまいました。具体的には、気づかれないように急須にティーバッグ(さえみどりティーバッグという名前で売られていた、煎茶の三角ナイロンティーバッグ)を入れて席につき、目の前でポットから湯呑みにお湯を注いで湯冷まししてから、ていねいな手順でお茶を6名に淹れ、「お味いかがですか?」と会話を始めました。
「やっぱり急須よねー」「色がいいわ」「香りがする」などと意見が出た後、急須のフタを開いて「実はティーバッグなんです」と言った時の盛り上がり!!!
「えーっウソウソ」「こんなきちんとしたのがあるの?」「これなら〇〇さんにプレゼントしたいわー」と、さっきまで手厳しかったティーバッグ否定派の3名は、即宗旨替えをするし、肯定派は「自分が飲むだけじゃなくてプレゼントに出来る!」と話が弾みました。現物のティーバッグを見せて陳列することも大切ですが、急須で淹れたと思って飲んでいたお茶が、実はティーバッグだった、というようなギャップのあるアプローチは、感情を揺さぶるのだなあ、と実感しました。
サプライズは波及する。
サプライズっていうのは、自分の想定外のよいことが起きると「すごーい!」と驚くことだと思います。そして、サプライズを体験すると、それを人に言いたくなるものです。
お茶は水で出すことができる。焙じ茶の水出しは香り高い。抹茶2グラム、水200cc、氷2個をボトルの中でシャカシャカ振れば抹茶が作れる。べにふうきには添加物が入っていないのに、効く人には即効性があるから試飲が有効。腸内フローラ、虫歯や歯周病、免疫力アップ。袋には書けなくても、店頭トークを磨けば、お茶でサプライズは可能です。