全国共通 お茶券!?

▼ギフトの悩みあれこれ。

産地以外では「日本茶ギフトはむずかしい。」という声をよく聞きます。
まず第一に挙げられるのが「自分がお茶の味の善し悪しを判定できる自信がないので、相手の方に気に入っていただけるかどうか不安である。」とか「お贈りする相手は年上なので、もしかするとお茶の味にこだわりがあって、自分がおいしいと思って贈ったお茶でも好みに合わないかもしれない。」という理由です。
要約すると「お茶を贈りたいが、先方の好みに合わない場合が多いので躊躇する。」という感じでしょうか?


▼もらう側の言い分。

「緑茶はいただきものが沢山あるから買ったことがない。」という発言は、四十歳以上ではよく聞かれるセリフです。「貰い物でまかなえて嬉しい・ありがたい。」という発言がある一方「好みに合わないお茶を飲むのはイヤ。」とか「煎茶ばかりで飽きる。ほうじ茶や抹茶入り玄米茶を飲みたいときもある。」という発言もあります。
お茶をいただくことは「是」としても、そこには贈り手と受け手の間にギャップが生じているように思えます。


▼商品券・ビール券・お茶券?!

「貰って一番嬉しいのは商品券。」というのは、様々な調査結果を見ても明白ですが、今年のグループインタビューでは2回続けて「どうしてお茶には全国共通のお茶券がないの?」という意見が出ました。一人がそういう発案をすると他のメンバーも「そうよそうよ。」という感じで同調します。「お茶そのものではなくてお茶券を貰えたら、自分のお気に入りのいつものお茶屋さんで、いつものお茶より1ランク上のお茶を買って、ちょっとリッチな気分を味わえる。」「煎茶は仏事のお返しがたくさんストックされているので、そば茶とか健康茶とか、お茶屋さんの店頭に並んでいるものをお茶券でチャレンジしてみたい。」「お茶葉の煎茶は戴き物で充分だけど、粉末茶とかティーバッグとか海苔とか中国茶とかお菓子とかと交換すると思う。」という賛同の意見が噴出。少なくても「お茶券をもらったら御茶屋さんに行く。」というイメージは出来ているみたい。
どうですか?茶業界が横に手を繋いで実現することは出来ないでしょうか?