増殖する元気印の独身女性!

2002年グルインの旅、終了しました。
 今年は、静岡・仙台・鹿児島・東京の順に、来年の新茶デザインを携えて、座談会の旅に行って来ました。今まで「独身女性が元気がいいのは東京だけ。」という感覚だったのですが、今年まわってみて「地方でも元気な独身女性が増えている」のを実感!
「そろそろ結婚しなくちゃと思っているんですが」とか「親とか周りがうるさくて」とか、以前お約束のようだった自己紹介の言葉は聞かれなくなり、20代から30代後半に至るまで、自分のライフスタイルに誇りと自信を持っているようにお見受けしました。

プチカネモチ気分!?
 最も印象に残ったのは、鹿児島・20代後半・一人暮らしの女性。彼女は「日本茶は100g3,000円」と決めているとキッパリ!一か月に一度くらいの割合で茶専門店に出掛け、「100g3,000円の○○茶」と指名買い。店員さんの「おつかいものですか?」という質問に「いいえ自宅用。」と答えてカンタンな包装をしてもらう間が、優越感をくすぐられる至福の時。「ブランドの洋服やバッグを考えたら、3,000円なんて安いモノ。それで金持ち気分が味わえるんだからお手軽でしょ。」という自己分析。もちろん、自分の部屋で何度も「ああ、贅沢なお茶」と思いつつ飲むのも楽しい。デフレと言われる世の中ですが、だからこその一点豪華主義とも言えそうです。

自分の生活レベルよりちょっと上の店で買い物したい。
 毎日の必需品を買うには、スーパーやコンビニ等の価格重視ですが、お茶を必需品ではなく嗜好品ととらえている彼女達は、「選ぶ時間も楽しみ」と口を揃えます。その点、パッケージもお店の感じも、紅茶専門店はおしゃれなのに日本茶専門店はイマイチという総合評価。逆に「日本茶はこの専門店」というご贔屓を持っている女性は、「自分の生活レベルよりもちょっと知的で大人のムード」と評価しているのが共通点です。グラム単価よりも、そのお茶の味や香りをプロの切り口で提示してくれることを、専門店に求めています。