日本茶をこれから淹れる人がエントリ―ユーザー
戸越銀座のお店は、茶器を持たない、ペットボトルかコーヒーが主軸の「日本茶エントリーユーザー」のためのお店です。2022年に開店して、ちょうど2周年を迎えました。茶器を持たないお客様に向けて、水出し茶の人気投票をしていたただき、フィルターインボトルを知ってもらうことを、茶葉消費の第一歩という考え方で、地道な活動を続けてきました。
人気投票のお茶は、毎月変わる月替わりのお茶。緑茶のグレードや産地別や品種別ではなく、「緑茶」「ほうじ茶」「和紅茶」「玄米茶」などのわかりやすい差異を大切にしています。月によって、ほうじ茶が人気だったり、緑茶が人気だったり、和紅茶がダントツ人気だったりします。
「おいしいー!!!」「私、これが好き!!」なんていう体験から、茶器の購入→茶葉の購入とつながります。
コスパの良さに振り向くか?
それを知った上、10月のお茶屋さんが茶雑菓の店頭で「緑茶の詰め放題」の実験をされました。
確かにオトク。急須で抽出したお茶のお味見をさせてくれるのですが、ふつうに美味しい。これが、袋にてんこもり入って1,000円。グラム単価でいくと、お買い得なことは間違いありません!!!
すでに、フィルターインボトルを購入された方もたくさんいらっしゃいますから、どんな反応かなー、と私たちも興味津々。けれど。。。
量と圧?!!
けれど、反応はすこぶる悪い。中には購入してくださる方もいるのですが、お茶屋さんが今まで経験してきた「待ってました!!詰め放題!!!!」という空気は限りなくゼロに近かったのです。
そして、翌月に店頭で飲み比べの投票をして言う言葉は。。。。
「先月の詰め放題のお茶、まだあるんですよー」「飲み切れなくて。。。」「量多いと圧がありますよねー」
店頭に立ったお茶屋さんからは「都内商店街での催事販売の貴重な経験ができ、今後の茶業への取り組み方を学ぶことができました!パッケージの大事さと少量販売戦略などは、周囲の茶業者の皆さまと共有いたします」というメールをいただきました。「やったらわかる」ことってたくさんあるなあと、私たちも学びました。