都度都度返す
お中元・お歳暮の風習が廃れる中で、お返しをしなくちゃと思わなくてもよい軽い金額で、手土産・お礼・誕生日・お見舞いなどのプレゼントをする機会が増えています。半年に一度、「6か月分の感謝を溜めておいて贈る」というのは、今の人の時間感覚に合わないのだそうです。都度都度、借りを作らないように頻度高くお返しをしていくことがポイントで、一回の金額は安くとも、リピートで使っていただければ、相応のギフトの売上を作れます。 但し、手土産もお礼もお見舞いも誕生日プレゼントも、お中元・お歳暮のような季節モノと異なり、いつ発生するか予測がつきません。1年中、毎日、いつお店をのぞいても、ちょこっとしたプレゼントに相応しい商品がある、ということが大切です。 |
バレンタインは感謝を伝える日
今年のバレンタインデーのニュースで、チョコレートを差し上げる相手は「友人・家族・彼氏」の順番だと言っていました。友人や家族には「感謝を伝える」ためにチョコを渡すのだそうです。お中元・お歳暮のような大げさな贈答品ではないチョコであることも、ウケているのでしょう。 前回の座談会で「母の日に新茶」の話が出た時、40代の女性が「母親以外にも、母の日のプレゼントを渡す」とお話されていました。自分よりもひとまわり以上先輩でお世話になっている女性には「母の日に新茶をちょこっと贈ると喜ばれる」とのこと。実際に、自分の母親、お姑さん、親戚のおばさん、いつも観光帰りにお土産をくれるご近所さん、仕事でお付き合いのある目上の女性、学生時代の恩師や先輩、ママ友などなど、母の日を使える相手は無限大。 バレンタインが「感謝をちょこっと伝える日」なら、母の日だって相手をお母さんに限定しないで「いつもお世話になっている目上の女性に感謝を込めて」みたいなPOPを用意して、買いたいキモチのスイッチを押すことが出来そうですね。 |
ホワイトデーが狙い目!?
もう1つ。バレンタインデーよりもホワイトデーが狙い目、という話。 女性は職場の上司に、お金を出し合って1つのチョコレートを購入しますが、上司からホワイトデーに各自に1つずつお返しをすることが多いとのこと。つまり5人で1つのチョコを買うバレンタインに対して、一人の上司が5つのプレゼントを購入するホワイトデーということです。 実際にホワイトデーのプレゼントは、ご自身が選ぶのではなく、奥様にお願いすることが多く、奥様の普段の買い回りのお店にある「予算に合って(1点500円程度)」「無難で」「日持ちを気にしなくてよいモノ」が選ばれるとのことです。日本茶、かわいいパッケージさえクリアできたら、ホワイトデー市場、有望かもしれません。 |