熱いお茶・冷たいお茶?

暑い時こそ熱いお茶! 「夏はクーラーが効いていて寒いくらいなので、逆にあったかい飲み物がうれしいですね。」という発言は、60代以上の緑茶ヘビーユーザー以外でも、ここ数年増加傾向です。これは働く女性が増えていることに関係しているのかもしれませんね。子育て世代は「一年中冷たい飲み物!」と断言する人が大半でありながら、子育て前・子育て後の女性は「夏でも熱い飲み物」派が増えていて、「あったかい」イコール「癒される」という発言が多くなっています。

初心者は熱湯からお茶に入門する!?一言で「あったかい飲み物」と言いますが、普段の生活の中で上級の日本茶を湯冷ましして味わう人は残念ながら稀です。多くの場合は、コーヒー・紅茶・中国茶・ハーブティと並んで日本茶がエントリーされる感じ。そして他の飲み物と同様、熱湯を注げばOKの日本茶(抹茶入り玄米茶・ほうじ茶・粉茶など)が、敷居が低いためか人気です。熱湯系は入門者アイテム。一方湯加減という「あ・うん」の呼吸は、かなりの緑茶ヘビーユーザーにならないと日々の暮らしの中に根ざしてはいないようです。

湯沸かしポットは上級茶の味方。新しい傾向として、日本茶インストラクターの皆さんの地道な活動の成果か、「お茶のお教室に行ったら、こんなにも日本茶の世界って奥が深いのかと感動した」とか「きっちり手順を踏んでお茶を淹れる時間こそが癒される」とか、ウレシイ発言も聞かれます。また八十度などの温度設定が出来る湯沸かしポットの存在も侮れません。ポイントカードを集めたら「八十度の温度設定のある湯沸かしポットプレゼント!」なんていうのも、「緑茶達人への道」というストーリーがあって面白いかもしれません。