団塊の世代の「これからの人生!」グループ・インタビューに導入する自己紹介では、「今ハマッていること」「お金をかけても惜しくないこと」をテーマにお話していただくのですが、今年6月のグルインでは、団塊の世代の発言がなかなか含蓄に富んでいて印象に残りました。 お茶には直接関係がないですが、経済誌等でもよく取り上げられる「消費を支える団塊の世代」の発言を取り上げることで、商品作りのヒントにしていただければ幸いです。 |
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自分の人生を生き直す、という感覚。
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犠牲的な人生にさよなら。東京の54歳。昭和と共に夫が他界した一人暮らし。29歳の独身の息子がいるが、同じ町の違うマンションに別々に暮す。「自分だけの生活のリズムを大切にしたい。母親としての犠牲的な役割からはきっぱり卒業しました!」と豪快に笑い飛ばす。楽しみは毎週水曜日のレディースDAYに観る映画。年間60本は観るという。 朝は洗濯機をまわしながら牛乳とトマトとヨーグルトの朝食。食後は気分でビールか煎茶。その煎茶は、朝、夫の仏壇に一煎上げた後のお茶殻(?!)を使って淹れることもあるというから驚いた。「そろそろ仕事を辞めて、もっと自分の人生を楽しみたいな。」と発言していたけど、「自由きままな幸せ」を求める心には際限がないのかも知れない。 |
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離婚だってサバサバ語る。
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大切にしたいのは「自分」どのお話を聞いても「おおっ、下手なドラマよりも現実は進んでいる!」と感動(?!)してしまったワタクシですが、共通して根底に流れているのは「自分を大切にしたい」という感覚でしょうか? まず自分を大切をして、その自分が繋がりたい時に繋がるという感じ。「団欒」は「茶の間」で日常茶飯に行なわれるのではなく、「さあ、団欒をしよう!」と意識して主体性をもって仕掛けるもの。相手も家族と限定されずに友人だったり気の合う姉妹だったり…。そんな時にお茶にはどんな出番があるのかな、色々なことを考えさせられました。 |